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“地元“と非日常が共存するホテル|8 HOTEL CHIGASAKI

 駅から少しだけ離れた住宅街の中にある「8HOTEL CHIGASAKI」。住宅や飲食店が立ち並ぶ通りに突然現れるこのホテルは、不思議とこの茅ヶ崎の街並みに溶け込んでいた。ホテルの敷地に入ると、トゥクトゥクやプールが見えたり、にぎやかな声が聞こえたりと、ホテルに入る前から既に非日常を強く感じることができる。 

 ホテルに入ると、開放的な空間が広がり、リゾート地を訪れたような気分が味わえる。吹き抜けの空間に見えるプールもその気持ちをより高揚させる。このプールは滞在中いつでも楽しむことができ、夜にはナイトプールへと変化する。加えてプールサイドにあるサウナの水風呂としても使われている。冬にはあえて温水にすることなく、自然の温度で水風呂として使われる。この自然の水風呂を求めてこのホテルを訪れる人も多そうだ。 

 日帰り利用の方でもこのサウナを求めてくる人は多い。このサウナはなんと、自分のタイミングでロウリュウを行うことができ、自分で蒸気の量を調節することができるのである。にぎやかなホテルの片隅に、自分だけの空間を作り上げることができるのだ。 

 この「8HOTEL CHIGASAKI」では、外部のスタッフによって様々なイベントも行われている。日本ヨガ協会と提携し、毎週日曜日にはプールが見渡せる開放的な空間で外部講師によるヨガレッスンを行ったり、5月〜10月の天気のいい日にはプールの中でサップヨガのレッスンを行っている。サップヨガは海で行うと少し不安定で難しいが、プールの上ならば初心者も安心である。朝の爽やかな空気を感じながら体を動かすと、良い一日が過ごせそうな気分がしてくる。 

 このホテルは、ホテルの名前にもあるように、茅ヶ崎という土地にある。茅ヶ崎はたくさんの観光名所をもつ観光地という訳ではないが、海が近く、「湘南カルチャー」と言うべき穏やかな時間が流れている。「8HOTEL CHIGASAKI」はその街の中にあるホテルとして、この茅ヶ崎という土地を大切にしている。その表れとして、このホテルはホテル内にレストランをもたない。それは、ホテルの近くにある地元の飲食店を利用してほしい、という地域貢献である。その言葉の通り、このホテルの周辺には多くの飲食店が存在する。取材に行った際も、おすすめの飲食店を教えていただいた。また、地域貢献の一環として「チーム530」という方々と共に近くのビーチの清掃活動も行っているという。ホテルの中にも茅ヶ崎のアーティストであるRyu Ambe氏の描いた絵を飾るなど、いたるところで茅ヶ崎への愛を感じることができるのもこのホテルの大きな魅力である。 

 取材に直接ご協力いただいたスタッフの方のおすすめの過ごし方は、やはり「茅ヶ崎の街に出てみること」だという。このホテルは、海に行くにもトゥクトゥクで無料送迎してくれる(約30分間隔)。有料ではあるが、ビーチクルーザーの貸し出しも行うなど、より手軽にホテルの外に出て茅ヶ崎の街を体験できるようにしているのである。海に到着してからもこのホテルが提携しているカフェや、先ほどのRyu Ambe氏のアートギャラリーも近くにあるという。是非「自分だけの茅ヶ崎」を発見していただきたい。 

 このホテルを存分に楽しんだ後、ホテルを出ようとすると、フロント前にはたくさんのグッズが飾られている。ホテル内でも使える水着やサウナハットのほかに、ホテルのスタッフの方々がアイディアを出し合って作られたキーホルダーなどのグッズもある。一つ手に取ってみると、家に帰ってからもここを訪れた気分になれるかもしれない。 


いかがだっただろうか。わざわざ遠出しなくても、気軽にリゾート地のような非日常を楽しむことができるホテル。地元愛と非日常を同時に感じることのできる「8HOTEL CHIGASAKI」、是非一度利用してみては。 

改めまして、今回取材にご協力いただいた「8HOTEL CHIGASAKI」の皆様、誠にありがとうございました。 

施設概要


住所:〒253-052 神奈川県茅ヶ崎市幸町18-35 

アクセス:茅ヶ崎駅南口より徒歩4分 

チェックイン:15:00 

チェックアウト:11:00 

公式サイト:https://chigasaki.8hotel.jp/ 

※本記事で使用している写真は「8HOTEL CHIGASAKI」様より許可を取って使用しています。

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